2018年5月15日 三井不動産株式会社 グローバル・ブレイン株式会社
三井不動産株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 菰田正信) は、本業強化・事業領域拡大に向けた新産業創造を目指し、主に日本国内において革新的な技術・サービスを有するグロースステージのベンチャー企業を投資対象とした総額300億円のベンチャー投資事業を、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 百合本安彦、以下GB社)と共同で開始いたします。(以下、本事業)
また東京ミッドタウン日比谷内6階の「BASE Q」では日本の大手企業に対し、ベンチャー企業等と連携したビジネス創出活動を伴走型で支援する「イノベーション・ビルディングプログラム」を2018年6月18日より開始します。三井不動産は本事業を含む31VENTURESとしてのベンチャー共創事業と、BASE Qの大手企業のオープンイノベーション支援の両輪で社会の持続的発展に寄与する新産業創出を目指していきます。
本事業の特徴
三井不動産は、2015年にベンチャー共創事業部を設立し、「資金」「コミュニティ」「支援」の3本柱でベンチャー企業と新産業の共創を行ってきました。2015年末には当社初となるコーポレートベンチャーキャピタルファンド「31VENTURES Global Innovation Fund 1 号(以下、1号ファンド)」をGB社と設立し、アーリー期のベンチャー企業を中心に、これまでに国内外十数社への投資を実行しています。
本事業は、収益モデルが確立しているグロースステージのベンチャー企業を出資対象としたコーポレート・ベンチャー・キャピタル事業(CVC事業)です。投資領域は、不動産テック、IoT、サイバーセキュリティ、Eコマース、フィンテック、ロボティクス、AIなど三井不動産のアセット・リソースを活用できる幅広い領域の企業を対象としており、1社あたりの投資額は数十億単位の大型投資を予定しています。三井不動産とGB社による共同投資決定後、三井不動産とGB社が共同で投資先ベンチャー企業の支援を行っていくことが大きな特徴です。本事業の資金提供をきっかけに、三井不動産グループの人的リソース、事業ノウハウ、商圏、街づくりのフィールドを提供することでベンチャー企業の事業拡大を積極的にサポートしていきます。
また、近年10億円を超える大型の資金調達を行うベンチャー企業数が増加している一方で、大型資金の出資が可能な国内のベンチャー投資機関は限られています。本事業の運用総額は300億円となり、国内ベンチャー企業を投資対象としたCVC事業としては最大級の規模となります。幅広い投資領域でグロースステージのベンチャー企業を対象とすることで、ベンチャー企業側の選択肢を増やし、日本のベンチャーエコシステムの発展にも寄与していきます。
事業概要
事業名31VENTURES-グローバル・ブレイン-グロース I 事業
運営者三井不動産株式会社及びグローバル・ブレイン株式会社
投資規模300億円
運用期間10年間
投資対象グロースステージのベンチャー企業等
重点投資領域(1)不動産テック、(2)IoT、(3)サイバーセキュリティ、(4)シェアリングエコノミー、(5)Eコマース、(6)フィンテック、(7)環境およびエネルギー、(8)ロボティクス、(9)AIおよびビッグデータ、(10)ヘルスケア など三井不動産のアセット・リソースを活用できる領域
三井不動産のベンチャー共創事業「31VENTURES(サンイチベンチャーズ)」、「BASE Q」について 三井不動産は、本業強化・事業領域拡大に向け新産業を創造するため、2015年4月にベンチャー共創事業部を設立しました。ベンチャー共創事業部では、ベンチャー企業向けオフィスの運営や、三井不動産の幅広い商圏と多岐にわたる事業領域をいかし、「資金」「コミュニティ」「支援」の3本柱でベンチャー企業との新産業の共創を推進しております。2016年にはコーポレートベンチャーキャピタルファンド「31VENTURES Global Innovation Fund 1 号」を総額50億円で設立し、アーリー期を中心として投資を実行してきました。今回は三井不動産として現行の「31VENTURES Global Innovation Fund 1 号」の活動理念を受け継ぎ更にグロースステージを対象とした2つ目のベンチャー投資事業となります。
「BASE Q」は、新たな価値の創出と社会課題の解決を目指す人々が集うビジネス創造拠点として本年5月から始動し、会員専用のコミュニティスペース「Q LOUNGE」をはじめ、450人規模のイベントスペース「Q HALL」、「Q KITCHEN」や「Q STUDIO」など、さまざまな用途でスペースをご利用いただけます。また、本年6月18日からは、当社と株式会社電通、EY Japanの3社が連携し、大手企業に対し、ベンチャー企業等と連携したビジネス創造活動を支援する「イノベーション・ビルディングプログラム」を提供します。本プログラムは、日本の大手企業に対して、近年新規事業創出やイノベーション実現に取り組む手法として注目されている、オープンイノベーションを支援するプログラムです。三井不動産はこの両輪で社会の持続的発展に寄与する新産業創出を目指していきます。
http://www.31ventures.jp/
https://www.baseq.jp/
グローバル・ブレイン株式会社について
経験豊富なプロフェッショナルによる徹底したハンズオン支援でベンチャー企業の成長と、イノベーションの創出にコミットする独立系ベンチャーキャピタル。サンフランシスコ、韓国、シンガポールに拠点を持ち、グローバル規模でのベンチャー企業とのネットワークを有する。2015年に「31VENTURES Global Innovation Fund 1 号」のファンドを設立しファンド運用を行い、本投資事業を含め累計運用資産総額は1,000億円を超える。http://globalbrains.com/