SUN SEA CAPITALが東南アジア圏スタートアップ向けに5,000万米ドル(約55億円)の新規ファンドを設立。Sunwayの事業との「プラグアンドプレイ」を実現する。
Sunway Berhadは本日、100%子会社のSunway City Sdn Bhdを通じて新規ベンチャーキャピタルファンドSun SEA Capital LPを500万米ドルの初期投資で設立するInitial Exempted Limited Partner Agreement (LPA)に署名しました。
この新規ベンチャーキャピタルファンドの設立と、今後の投資によりSunwayはデジタルトランスフォーメーションを加速していきます。Sunwayは相乗効果の見込めるデジタルスタートアップに投資し、スタートアップの成長資金は外部からの調達も行います。
Sun SEA Capital LPは5,000万米ドル規模のファンドを目指しており、今回の初期投資を以て東南アジア圏(マレーシア、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピンおよびベトナム)と香港で、オンラインとオフラインの融合(O2O)やエンタープライズソリューション、ロジスティックス、デジタルメディア/エンターテイメント、金融テクノロジーやデジタルヘルスセクターにおいて成長の見込めるスタートアップに100~300万米ドル相当のシリーズA投資へのアクセスを提供していきます。
Sun SEA Capital LPは、多岐にわたるSunway Groupの専門性とリソースに加えて、実績あるベンチャーキャピタリストである斉藤晃一氏(KK Fund代表取締役)とクアン・スー氏が持つ強力なネットワーク、経験と直感を兼ね備えています。両氏は当ファンドのコンサルタント兼ディレクターとして参画します。
元IMJ Investment(現在はSpiral Ventures所属)の斉藤氏と元GREE Venturesのクアン氏は2015年にシンガポールに本拠を置くKK Fundを設立以来、2つのファンドを運営し20件以上の投資実績があります。マレーシアのホームサービス向けオンラインマーケットプレイスのKaodimやインドネシアの家具とデザイナー向けマーケットプレイスのFabelio、タイに本拠を置くロジスティクス向けマーケットプレイスのGixtix、フィリピンに拠点を置くマイクロレンディングサービスのVentenyなどがあります。
「本日の調印は、デジタル化に向けた当社の活動の加速と営業地域拡大を示すものです。Sun SEA Capitalが東南アジア圏の優れた才能を引きつけ、私たちとともに持続可能な成長を果たしていくことを望んでいます。KK Fundの斉藤氏とクアン氏が率いるSun SEA Capital LPの経験とネットワークは同地域、特に日本と台湾で当社の事業を拡大してくれるものと考えています」とSunway GroupのDato' Chew Chee Kin社長は話します。
この初期投資を通じてSun SEA CapitalはSunway Groupと同地域のスタートアップ各社とのWin-Winな状況を創りあげていきます、と斉藤氏は話しています。
「Sun SEA Capitalは、Sunway Groupの各事業のサステナビリティーに向け、IoT、人工知能、ブロックチェーンなどの技術を持つスタートアップへの投資機会を探ることを通じて、Sunway Groupの新たなるイノベーションへの追求に貢献していきます。基本的に、Sun SEA Capitalは投資対象となるスタートアップ各社に「プラグアンドプレイ」のシナリオを提供していきます。Sunwayが既に確立している強力なオールインワンエコシステムにプラグインすることで、スタートアップは即座に成長機会を手にすることになります。さらに、強い財務力を持つ大企業グループの支援を受けることは、明確かつ目に見える出口戦略を手にすることも意味します。」
同ファンドは他のリミテッドパートナーにも門戸を開いていると斉藤氏は話しており、Sun SEA Capitalには他にも潜在的な投資家が存在することを明らかにしています。
「Sunwayのリードに続き、他にも複数の投資家との契約が控えています。参入した事業分野でSunwayが優れた実績を残していることに関心を持っている個人投資家の方々です。」と同氏は補足しています。Sunwayとの協業で「私たちは数年来、東南アジアでオペレーションしてきており、様々な企業や潜在投資家との広範なネットワークを構築いたしました。私たちはSunwayの企業文化に良い意味での驚きを感じております。トップマネジメントから各部署レベルまで、デジタル化を是とするSunwayの意思はとても明らかです。非常にオープンな考え方を持ち、すでにスタートアップと仕事をしたり投資したりしています。」と斉藤氏は話しています。
Sun SEA Capitalは、Sunway Groupのデジタル化戦略における最新の強化策です。
Sunway Groupは昨年、自社でインキュベーター兼アクセラレータであるSunway Innovation Labを設立しており、2年前にも企業向けベンチャーキャピタル子会社でアーリーステージファンディングに特化しているSunway Venturesを立ち上げています。
ファイナンシングに加えて、Sunway Education Groupの12の教育機関とそのグローバルアカデミックパートナーは(スタートアップが)すぐに雇用できる人材プールを提供するとともに、研究施設や頭脳を提供しています。
Sun SEA Capitalに関するさらに詳しい情報はhttp://sunseacapital.com/にログオンしてください。 -以上
Sunway GroupおよびSun SEA Capital LPについて
Sunway Groupについて
1974年に設立のSunway Groupはマレーシア最大の企業グループで、中心となる事業には不動産、建設、教育、およびヘルスケアがあり、独自のビルド-オウン-オペレート・ビジネスモデルを採用しています。当社は15,000名の優秀な人材を世界50拠点に展開しており、12事業部門を通じて飛躍的な成長と持続可能な進化にコミットしています。12事業部門には不動産、建設、小売、ホスピタリティ、レジャー、ヘルスケア、教育、商業、トレーディングおよび製造業、建材、採石と不動産投資信託(REIT)があります。私たちは、国連で採択された17件の持続可能な開発目標(SDG)にコミットしており、環境への悪影響を最小化しつつ経済発展と社会の前進に貢献すべく、当社事業戦略をSDG趣旨を踏まえたものに維持して参ります。詳しくはwww.sunway.com.myにログオンしてください。
Sun SEA Capital LPについて
Sun SEA Capital LPはKK Fund共同設立者チームの斉藤晃一氏およびクアン・スー氏と共同で運営するベンチャーキャピタル企業です。Sun SEA Capitalは成長性あるテクノロジー関連スタートアップへの外部ベンチャーキャピタル投資を通じてSunway Groupの新たなデジタルエコノミーへの参画を主導します。対象地域はマレーシア、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、香港です。Sun SEA CapitalはSunway GroupがO2O(オンラインからオフラインへの)コンバージェンスにおける中心的存在としてのポジショニングを築きあげることに貢献していきます。Sun SEA Capitalの重点分野はエンタープライズソリューション、ロジスティックス、デジタルメディア/エンターテイメント、金融テクノロジー、デジタルヘルスセクターで、これら分野は持続性があり、かつSunwayの各既存事業部門と相乗効果が見込まれます。