~7月17日締結・全国展開への大きな一歩へ~
専門医による遠隔集中治療支援の普及を図るベンチャー企業・株式会社T-ICU(兵庫県芦屋市、代表取締役社長:中西 智之、以下「T-ICU」)は、20万人を超える医療従事者に利用されている医療情報サイト『ケアネット・ドットコム』を運営する株式会社ケアネット (東京都千代田区、代表取締役社長:藤井 勝博、東証マザーズ:2150、以下「ケアネット」)および、ビデオ会議システム等の「ビジュアルコミュニケーションサービス」を提供する株式会社ブイキューブ(東京都目黒区、代表取締役社長 CEO:間下 直晃、東証一部:3681、以下「ブイキューブ」)と、T-ICUの遠隔集中治療ソリューションの全国展開に関する協業を柱とした「業務提携契約」を2018年7月17日付で締結しましたのでお知らせします。
【業務提携の概要】 T-ICUが提供する専門医による遠隔集中治療ソリューションを、ケアネットがセールス・マーケティングから、ブイキューブが遠隔ビジュアルコミュニケーションシステムから、それぞれの強みを活かしてサポートし、全国的に遠隔集中治療ソリューションの提案・早期普及を図ってまいります。(以下 イメージ図)
【「集中治療」「遠隔集中治療」とは】 救急搬送後応急処置が行われ容体が一旦安定した患者様や、大きな手術を受けた後の患者様など重症患者の予後を管理する集中治療室は、全国で約1,100(※1)あります。1,100室の内、約300室には5人から10人の集中治療専門医が在籍していると言われていますが、残りの800室には専門医が在籍していません。その理由の一つが、日本に約30万人いる医師の中で、集中治療専門医は0.5%、約1,500人(※2)と数が少ないことが挙げられます。 その専門医が、たとえ病院にいなくても、遠く離れていても、様々なコミュニケーションツールを使って「遠隔」で治療に関与することが出来ないかと考えられたのが「遠隔集中治療」です。 (※1 総務省統計局 2014年 医療施設(静態・動態)調査より ※2 2016年4月 日本集中医療学会発表) 【遠隔集中治療の重要性】 重症患者管理は集中治療専門医の関与が大きいほど診療成績が良いと報告されていますが、日本では専門医の絶対的・相対的不足から、集中治療専門医が全く勤務していない施設も多数存在します。そのため専門医ではない医師が集中治療の診療に関わらざるを得ない状況となっています。そうした現場を医師として立ち会ってきたT-ICU代表中西は、集中治療専門医がチームとなり、遠隔から24時間体制で生体情報(心電図、X線、採血データ等)を監視し、早期に的確な治療方針を提案することにより、重症患者を急変させることなく、予後の改善をサポートすることが出来るのではないかと考えました。そこで、2016年に遠隔集中治療を主な事業とするT-ICUを立ち上げました。 今後、遠隔集中治療が発展・普及すれば、医療の地域格差は緩和され、より多くの重症患者様を救うことに繋がるのではと期待しています。
(写真左:集中治療室の様子 写真右:遠隔集中治療のイメージ) 【株式会社ケアネット】
所在地: 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル 設立: 1996年7月 代表取締役社長: 藤井 勝博 主な事業内容:製薬企業向けの医薬営業支援サービス、医師・医療従事者向けの医療コンテンツサービス など 資本金:6億27百万円 URL: http://www.carenet.co.jp 【株式会社ブイキューブ】
所在地:東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー20F 設立: 1998年10月 代表取締役社長 CEO: 間下 直晃 主な事業内容:ビジュアルコミュニケーションツールの企画・開発・販売・運用・保守・企業などへのビジュアルコミュニケーションサービスの提供 資本金:34億42百万円 URL: https://jp.vcube.com/ 【株式会社T-ICU】
所在地: 兵庫県芦屋市南宮町1-13-1003 設立: 2016年10月 事業内容:集中治療支援・医療情報提供サービス・医療コンサルティング等 代表取締役社長:中西 智之 (1976年4月10日生) 資本金(資本準備金含む):30百万円 URL: http://www.t-icu.co.jp/ 代表経歴等:2001年 京都府立医科大学 医学部 卒業
2001年 京都府立医科大学 外科 研修医 2003年 熊本赤十字病院 心臓血管外科 2007年 横浜市立大学 麻酔科学教室 入局 2009年 武蔵野赤十字病院 救急救命センター 2013年 守口生野記念病院 救急科 部長 日本集中治療医学会専門医・日本救急医学会専門医 日本麻酔科学会専門医 等