楽天株式会社（本社：東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長：三木谷 浩史、以下 「楽天」）とスタートアップ企業の育成・支援で世界有数のアクセラレーターであるテックスターズ（社名：PBTS LLC、本社：米国・コロラド州ボールダー）は、本日、シンガポールで行われる「楽天アクセラレーター powered by テックスターズ」プログラムに参加する世界9カ国・地域から10社のスタートアップ企業を発表しました。 このたび本プログラムに選出されたスタートアップ企業は、テックスターズと楽天からの支援を受け、13週間の集中支援セッションを受講し、メンターからの助言や指導を受け、速やかな製品・サービスの開発と展開を目指します。また、1社あたり12万米ドルの出資に加え、起業家やプログラム卒業生、メンターなど10,000人を超えるテックスターズの人脈ネットワークへのアクセス、その他合計100万米ドル以上に相当する400の特典を受けることが可能になります。 また、これらのスタートアップ企業は、楽天グループの「Rakuten Viber」をはじめとする楽天エコシステムを構成する70以上ものサービスを担う事業担当者にアクセスできます。世界に何億人ものユーザーがいる「Rakuten Viber」は、スペインのサッカークラブ「FCバルセロナ」の公式コミュニケーションチャンネルとなっているほか、米プロバスケットボールリーグNBAの「ゴールデンステート・ウォリアーズ」の「オフィシャルインスタントメッセージング＆通話アプリパートナー」としての役割も果たしています。 Rakuten ViberのCOOであるマイケル・シュミロフは次のように述べています。 「世界各国・地域から、楽天のイノベーティブな思考とエンパワーメントに対する情熱に共感した才能ある素晴らしい起業家の皆さんを迎えられることを大変嬉しく思います。『Rakuten Viber』のミッションであるボーダーレスコミュニケーションの実現とは、人と世界との接点に継続的にイノベーションを起こしていくことです。アクセラレーター・プログラムに参画される皆さんと共に、企業や消費者によるメッセージングを使った取り引きや関係性の構築に革新をもたらしていくことを楽しみにしています」 本プログラムには、これまでにテックスターズが主催したアクセラレーター・プログラムにおいて非常に多くの国・地域からの応募があり、シンガポール、カナダ、ハンガリー、レバノン、フィリピン、韓国、台湾、英国、米国のスタートアップ企業が参加しています。参加企業は、AI、チャットボット、アドテック、決済、コラボレーションツールなど、ソーシャル・メッセージング関連技術による幅広い製品・サービスを提供しています。
「楽天アクセラレーター powered by テックスターズ」プログラム参加予定スタートアップ企業10社
企業名国籍概要
Additor 韓国
調査やドキュメント作成のあり方を変革する企業。Additorは中小企業やフリーランス向けの統合ドキュメント・コラボレーション・プラットフォームです。
AND Global シンガポール
AIによるアジアの非銀行利用者層向けモバイル融資業。AND Globalは年間50万件以上の貸し付けを行っており、利用者は数万人に上ります。
Elumium 英国
コミュニケーションと不動産の運営管理に特化した不動産テック企業。主な取引先は高級宅地開発業者や高級ホテルです。
Groovy Antoid レバノン
インディーズのゲームスタジオ。可愛いキャラクターが登場するモバイルゲームを制作しています。
Immersive Systems 米国
次世代型デジタル・エクスペリエンス・プラットフォームによって、スマートフォンやテレビ、スタジアムにおけるスポーツ観戦体験を革新していきます。
Jazzy Pay フィリピン
スマートフォンを用いて、学校や診療所、病院での効率的な支払いを実現する統合決済プラットフォームです。
Retarget Links カナダ
オンラインメディアへの出稿を劇的に容易にすることで、デジタル広告を誰にとっても使えるものにします。Retarget Linksを利用すれば、中小企業でもWPP、Omnicon、P&G、Uberなどの世界的ブランドに誰でも、適切な人に適切なバナー広告を提示できます。
Rooit 台湾
AIやゲーミフィケーション、ソーシャルネットワーキングを備えたチャットボットによって、ミレニアル世代同士をつなげています。Rooitは、2017年6月に台湾で開設し、現在ユーザーは30万人以上になります。
Shoffr シンガポール
ブランドと顧客との対話を可能にします。レゴ、リーボック、チャールズ＆キースなどの企業が、Shoffrのプラットフォームを利用し、SNS、メッセージング、音声での会話から実店舗への集客までをシームレスに実現しました。
Talk-A-Bot ハンガリー
メッセージング・プラットフォーム上での企業のコミュニケーションを、チャットボット技術によって支援します。Talk-A-Botは中欧の大銀行や公益事業者、メディア企業などに導入されています。
本プログラム責任者としてDhritiman Hui氏がマネージング・ディレクターに、Dennis List氏が同社のプログラム・マネージャーに就任しました。 Hui氏は、スタートアップ企業への投資とブリック・アンド・モルタル企業への成長資金の提供を行うグローバル投資会社BW Venturesで投資ディレクターを務めた後、インドの投資会社Tuscan Venturesの投資ディレクターを経て現職に至りました。List氏はImpact Hub Singaporeの元パートナーシップ・アンド・プログラム・マネージャーであり、2014年後期にテックスターズ・ボストン・アクセラレーターを卒業しています。音楽技術のスタートアップRockiの創業者でありCEOを努める起業家でもあります。 Hui氏は次のように述べています。 「テックスターズと楽天は、メッセージング・プラットフォーム技術に取り組んでいる最も革新的なスタートアップ企業を本プログラムに誘致するために世界中の企業に呼びかけました。結果、最高の企業にシンガポールにお越しいただき参加していただけることになり、大変嬉しく思います。本プログラムには、シンガポールの地元企業2社（AND GlobalおよびShoffr）に加え、アジア太平洋、ヨーロッパ、アメリカから8社のスタートアップ企業に参加いただきます。これらの企業はそれぞれの分野で高度な技術を開発しており、すでに顧客を抱える優秀な企業も多くありますが、本プログラムを終える頃には、さらなる進化を遂げていることでしょう」 本プログラムは、シンガポールにおけるテックスターズの第2拠点となる、ワーキングスペースを提供するWeWorkの専用スペース（WeWork 71 Robinson）にて行われます。WeWorkは、テックスターズおよびこれら選出されたスタートアップ企業を地域の幅広いコミュニティに紹介していくとともに、同社が持つグローバルネットワークに彼らを幅広くつなげていきます。 テックスターズについて テックスターズは創業直後の企業に対するアクセラレーター・プログラムで、これまでに輩出したスタートアップ企業は1,000社以上、その時価総額は合計100億ドル以上にもなります。プログラムはニューヨークやケープタウン、ロンドン、ロサンゼルスからコロラド州ボールダーにある本社まで、世界各地で実施しています。また、グローバル・リーダー企業であるディズニー、ナイキ、バージンメディア、バークレイズ、ターゲット、ソニー、ソノスなど、数多くの企業と提携し、サービス、小売、医療、IoT、モビリティ、音楽など、業界を超えて革新的なアクセラレーター・プログラムを生み出しています。 テックスターズ・ベンチャーズは、テックスターズのベンチャー・キャピタルで、2009年に創業、2億6,500万ドルの資金を運用しています。これまでに投資した企業はUber、Sphero、Twilio、SendGridなどです。詳しい情報はwww.techstars.comをご覧ください。
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