株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント(所在地:東京都新宿区、代表取締役:松田 武久)は、15~29歳を対象に「SNSの利用意識」について自主調査を実施いたしました。 近年「インスタ映え」「フォトジェニック」などを意識する人が増え、メディアでも頻繁に取り上げられるようになりました。そこで最近の若者はどのような意識でSNSを利用しているのか、性別で利用意識に違いがあるのか分析を行ないました。
■調査結果
15~19歳が利用しているSNSは、男女ともに「Twitter」が約8割と一番利用されている。 「Instagram」は男性より女性の方が利用している。(図1)
15~19歳のSNSに対する意識として、男性は「他人の目・反応」を、女性は「つながり」を意識している。(図2)
・10代男性では、「SNSでは、自分が良く見えるかどうかを意識して、発信する」「 『いいね!』や『リツイート』など反応が多い情報ほど信用できる」などの他人の目や反応を意識している。また、「SNSが使いこなせるか否かで、暮らしが大きく違いそうだ」などのSNSに対する信頼も高い傾向がみられる。 ・10代女性は、「SNSを通じて、リアルでの繋がりがより強く・深まるのが嬉しい」など人とのつながりを意識している。 ■R&D 生活者インサイト ◇SNSの利用で<他人の目・反応>を気にしているのは10代男子だった 女性を中心に利用されている「Instagram」ですが、女性の「SNSに対しての利用意識」で高かったのは、人とのつながりに関係している項目でした。つまり、女性は、単に他人の反応を気にして見映えを気にしているというよりも、共通の趣味を持っている人とつながりたい気持ちであったり、SNS上だけでなくリアルでのつながりを深めたいという意識が、「インスタ映え」という行動にあらわれているのです。 一方で10代男子は、女性とは逆に、他人からの反応を重要視しているようです。最近は、見映えを気にしておしゃれをしたり、スキンケアをするなど自分磨きをしている男性も多いと聞きますが、そんな男性の意識の変化が、SNSにもあらわれているのかもしれません。 ◇他人の反応に敏感な10代男子は、SNSに感化されやすいのでは? さらに、10代男子は、SNSに対しての信頼がどの層よりも高く、SNS上での意見や反応に、大きく影響を受けている印象がうかがえます。顔や名前が見えないSNSの世界は、傷つくようなことを平気で言う人や、不確かな情報が散乱しています。そんな世界に一番敏感に反応しているのが実は10代男子だったというわけです。ネットやリアルを超えていろんな人とつながりたい気持ちを昇華するツールとしてSNSをうまく使いこなす10代女子に対し、ネット世界を敏感に受けとめ他人の目や反応を意識しながらもSNSをせざるを得ない時代にいる10代男子。SNSネイティブの彼らが今後どのように変化していくのか、もうしばらく見守る必要がありそうです。 ■調査結果 グラフ(一部抜粋)