国立大学法人東京学芸大学(学長 出口利定)とMistletoe株式会社(ファウンダー 孫泰蔵)は、日本で初めて「公教育におけるオープンイノベーション」を進めるための全国的拠点を構築するために、包括的事業協定を締結しました。
年内に両者は合同で新しい組織を設立し、教育系の大学としては全国で初めてとなる大学と産業界が協働して運営する「教育インキュベーションセンター(仮称)」を来春に開所する予定です。 人工知能・IoT等の技術革新が進む「Society 5.0」時代に応じた学校教育・社会教育・家庭教育のあり方が問われる中で、教育現場ではさまざまな現代的課題も抱えており、未来の姿へと抜本的な変革を求められています。 東京学芸大学は平成31年4月、このような課題を先導して解決していくことのできる教員及び教育支援者を育成するため、大学院組織の抜本的な改革、整備を行うこととしております。 両者は、この「教育インキュベーションセンター(仮称)」を軸に、全国のみならずアジア地域における拠点として、産官学の協働的な取り組みを促進させるプラットフォームを運用し、未来型の教育のあり方を開発、提言し、教育におけるイノベーションを加速することを目指していきます。 本取り組みが、新しい時代を先導する教育改革への大きな第一歩であると確信して、今後、密に協業を進めていきます。 <主な連携事業> ◆「教育インキュベーションセンター(仮称)」の開所・運営 Mistletoeは、東京学芸大学キャンパス内に「教育インキュベーションセンター(仮称)」の拠点となる施設を建設し、東京学芸大学と合同で設立する組織が軸となり同センターを運営していきます。 ◆「教育未来(教育イノベーション)クラブ」の企画運営 教育現場や学生と大企業、スタートアップの橋渡しとなるプラットフォームとして「教育未来(教育イノベーション)クラブ」を設置し、AIやIoTの利活用など教育に関する創造的な研究開発などの企画運営を行います。 その第1弾として、「遊ぶようにワクワク学ぶ!」をコンセプトに、アクティブラーニングとエンターテインメントを掛け合わせた「ファンラーニング」のメソッドを用いた英語学習方法を提唱するファンファンラーニング株式会社は、東京学芸大学と共同研究を10月より開始する運びとなりました。 本研究では、産学協同の共同研究として、ファンラーニング型・英語学習コンテンツの評価と、より実践的・効果的な活用を目指します。 (参考資料:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000037892.html) ◆「フィールド研究」「教育支援関連演習・実習」の企画運営 新しく改組された大学院においてはフィールド研究、学部においては教育支援関連演習や実習の場として、学生の教育活動に活かすべく、本プラットフォームを利活用していきます。
<Mistletoe株式会社> 日本の連続起業家、ベンチャー投資家である孫泰蔵がファウンダーを務める起業支援会社。未来で直面する社会問題を解決するスタートアップへの投資や育成をしているほか、自らもその課題解決に寄与するプロジェクトを推進している。