厚生労働省は 11月19日(月)、健康づくりについて優れた取組を行う企業などを最終審査・表彰する「第7回健康寿命をのばそう!アワード」表彰式を、厚生労働省 低層棟2階講堂(東京都千代田区)で開催しました。 本表彰式は、生活習慣を改善し、健康寿命をのばすために厚生労働省が行っている国民運動「スマート・ ライフ・プロジェクト」の一環として、健康増進に資する優れた取組を行っている企業・団体・自治体を表彰する制度で、今年度で7回目を迎えます。
また今年度から、特にスポーツ・運動を通じて優れた取組を行っている企業・団体・自治体を表彰するものとして創設した「スポーツ庁長官賞」の授与が鈴木大地スポーツ庁長官より行われました。 生活習慣病予防分野の最優秀賞は、住友生命保険相互会社が、スポーツ庁長官優秀賞には株式会社NTT東日本 - 関信越、社会福祉法人聖隷福祉事業団 浜松市リハビリテーション病院、富山県が選出されました(受賞結果の詳細は、次頁をご覧ください)。また、当日はゲストとして、フリーアナウンサーの枡田絵理奈さんと鈴木スポーツ庁長官、宇都宮健康局長による、健康とスポーツについてのトークセッションを行いました。
根本厚生労働大臣による主催者挨拶では、『「第7回健康寿命をのばそう!アワード」の表彰式に当たり、主催者として、一言御挨拶を申し上げます。はじめに、応募件数73件の中から最優秀賞を受賞された、「住友生命保険相互会社」の皆様をはじめ、ただいま表彰を受けられた皆様に、心からお祝いを申し上げます。どれも優れた取組で、受賞選考に際して、評価委員の皆様もさぞかし御苦労されたのではないかと思います。日本全国で優れた取組が広がっていることに私も大変心強く感じております。厚生労働省では、平成25年度から「第二次健康日本(にっぽん)21」を開始し、健康づくりに自発的に取り組む企業等の活動を支援するとともに、国民全体が人生の最後まで元気に健康で楽しく生活することを目標とした国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」を展開しています。この「健康寿命をのばそう!アワード」も「スマート・ライフ・プロジェクト」の取組の一つとして行っております。今年度からは、スポーツ庁長官賞も創設されました。健康づくりの分野において、厚生労働省とスポーツ庁が連携して取り組んでいくことが必要だと考えており、スポーツ庁長官賞の創設は、その一環です。スポーツを通じた健康づくりについて、厚生労働省としても更に応援していきたいと考えております。今後の人口構造の推移をみて、2040年を見渡すと現役世代の減少が最大の課題です。厚生労働省でも「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」を立ち上げたところであり、健康寿命を延ばすための取組を強化してまいります。本アワードで表彰を受けられた優れた取組の横展開を含め、全国の健康づくりの活性化に取り組んでまいりたいと思います。受賞された皆様も、本日の受賞を機に、取組の更なる展開を図られますようお願い申し上げます。結びに、本日御参加の皆様のますますの御活躍をお祈り申し上げ、私の挨拶といたします。』と述べました。 ゲストトークセッションでは、枡田さんが健康について気をつけていることを聞かれると、『最近、筋力トレーニングのために通い始めました。足腰がとても丈夫でとても元気な96歳の祖母に「若いころに歌やダンスで筋力を鍛えたおかげで今も元気に歩けている」という話をきいて、今基礎的な筋力を鍛えておくことが将来のためにも大切だと感じ、日ごろから意識しています。また子どもを抱っこしながらのスクワットをするなど、日常の中でもできるトレーニングを教えてもらって日々実践しています!』とコメントしました。 鈴木長官は、『厚生労働省とスポーツ庁は、「スポーツを通じた健康増進」というテーマで両省の連携を強化していこうと様々な取組を進め、両省の連携会議も立ち上げたところです。健康寿命をのばす、できるだけ長く心身ともに健康で過ごすことは全ての人の願いであり、そのためには、日々の生活の中で、スポーツを習慣にしていくことが大切だと考えています。また、日常的に運動している人はそうでない人よりも生活が充実していると答えた人の割合が高いというデータもあり、今回の「スポーツ庁長官賞」の創設により、スポーツをすることも生活習慣病予防に大きく役立つということをもっと皆さんにアピールしていきたいと考えています。』とコメントしました。 さらに枡田さんには、学生時代に取り組んでいたバトントワリングの演技を披露していただきました。バトンを空中で回転させ見事にキャッチする十数年ぶりとは思えない演技に会場からは拍手が沸き起こりました。 最後に、自治医科大学学長の永井良三(ながい りょうぞう)評価委員長から「第7回目のアワードとなりますが、発表や審査書類も年々素晴らしいものとなっていると感じております。健康寿命を伸ばすということは簡単ではなく、その中でどのような取組をしてどのような成果が出ているのかということを、それぞれの団体なりに表現することが大切なポイントです。特に従業員の方や地域、市民の方々がどのような成果をあげられたのかという視点を持って取り組んでいただくと非常に良い発表や審査書類になると思います。ぜひ受賞企業・団体・自治体様には、今後も取組を継続し残された課題解決を進め、日本の健康寿命延伸に今後もお力添えいただきたい。」と講評をいただきました。 記 ■名称:「第7回健康寿命をのばそう!アワード」最終審査・表彰式 ■日時: 2018年11月19日(月) 【第一部】11:00~12:10 「母子保健分野」、「介護予防・高齢者生活支援分野」 【第二部】13:30~16:55 「生活習慣病予防分野」 ■会場:厚生労働省 低層棟2階講堂(東京都千代田区霞が関1-2-2中央合同庁舎第5号館) ■主催者挨拶・大臣賞授与:根本匠 厚生労働大臣 ■ゲスト:フリーアナウンサー 枡田絵理奈さん<【第二部】のみ> プロスキーヤー・冒険家/「いきいき健康大使」三浦雄一郎さん<【第二部冒頭からフォトセッション】まで> ■内容: 【第一部】開会 表彰式 (「母子保健分野」「介護予防・高齢者生活支援分野」) 記念撮影 母子保健分野 講評(子ども家庭局 母子保健課長 平子哲夫) 介護予防分野 講評(「介護予防・高齢者生活支援分野」評価委員長 堀田力) 【第二部】開会 評価委員紹介 プレゼンテーション 表彰(「生活習慣病予防分野」) 主催者挨拶(厚生労働大臣 根本匠) フォトセッション( 根本厚生労働大臣、鈴木スポーツ庁長官、枡田絵理奈さん、いきいき健康大使 三浦雄一郎さん) ゲストトークセッション(鈴木スポーツ庁長官、枡田絵理奈さん、宇都宮健康局長) 記念撮影 講評(「生活習慣病予防分野」評価委員長 永井良三) 【全受賞結果】(順不同) ■母子保健分野 厚生労働大臣賞 最優秀賞:静岡県『小さく生まれた赤ちゃんとママ・パパのための手帳による育児支援 しずおかリトルベビーハンドブック』 企業部門 優秀賞:ソニー株式会社『子育てに活用できる電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」』 団体部門 優秀賞:特定非営利活動法人 こまちぷらす『地域で子育てを歓迎する官民住民連携プロジェクト~ウェルカムベビープロジェクト~』 自治体部門 優秀賞:東郷町(愛知県)『東郷モデル「支援をつなぐ~発達障がい児の早期発見・早期支援の取り組み~」』
厚生労働省子ども家庭局長賞 企業部門 優良賞 :CI Inc.『日本初の病児保育プラットフォーム事業「あずかるこちゃん」』 :株式会社 ベビーカレンダー『“専門家監修”の情報を“日替わり”で提供 「ベビーカレンダー」アプリ』 :株式会社 ヘルスケアシステムズ『10代に自分の身体と向き合うきっかけを!検査で実現する正しい食事の知識と健康リテラシー向上への取り組み』 団体部門 優良賞 :特定非営利活動法人 ぎふ多胎ネット『地域で多胎家庭を支えよう~当事者と医療・行政・教育機関の連携による虐待防止~』 :特定非営利活動法人 新座子育てネットワーク『支え合いの子育て なかまほいく』 :認定特定非営利活動法人 マイママ・セラピー『ゆりかごタクシー🄬 ~妊産婦輸送安心システムいのちをつなぐ協働リレー~』 自治体部門 優良賞 :開成町(神奈川県)『赤ちゃんの駅事業』
:福岡市(福岡県)『育児をするパパを応援する「パパスクール城南」の取り組み』
■介護予防・高齢者生活支援分野 厚生労働大臣賞 最優秀賞:佐々町 「地域力を生かした住民主体の地域づくり ~ 可能性を見いだし、可能性にかけた関わり~」 企業部門 優秀賞:合同会社P-BEANS 「ミライシニアプロジェクト」 団体部門 優秀賞: 社会福祉法人凰会・藤枝市地域包括支援センターふじトピア 「地域・医療・介護・福祉がつながり、支えあい住んで楽しい地域の実現に向けて」 自治体部門優秀賞:三条市福祉保健部高齢介護課地域包括ケア推進室 『生涯輝く!「プラチナエイジ躍進計画」 ~社会参画機会創出による健康寿命の延伸~』
厚生労働省老健局長賞 企業部門 優良賞 :移動販売活性化協議会『養父市地域支え合い買い物支援活動』 :株式会社南阿蘇ケアサービス『配食サービスを軸とした総合的な生活支援の充実』 団体部門 優良賞 :南房総市千倉町平舘区「区民の茶の間」『高齢者が主役!受け継ぐ地域の活力』 :吉備中央町通所付添サポーター協議会『地域の集いの場へ自力参加できない高齢者を支える「通所付添サポート隊」』 :社会福祉法人藤里町社会福祉協議会『藤里町【町民誰もが生涯現役を目指せるシステムづくり事業】』 :14区地域支え愛の会『平泉町』 :那須介護予防サポーター(心身力アップ継続教室サポーター・すまいるサポーター)『介護予防サポーター活動』 自治体部門 優良賞 :栃木県小山市役所『シニア世代の快進撃!市民が動かす小山の介護予防』 :大多喜町『地域支え愛サポーターとの協働による高齢者の主体的な健康づくり支援活動』 :関市中央第4地域包括支援センター(社会福祉法人桜友会受託)『関市 地域の高齢者交流拠点活動 「田原みんなのおうち」』 :防府市健康福祉部高齢福祉課「防府市介護予防・日常生活支援総合事業 【幸せます健康くらぶ】」 :水俣市「もやい・ふれあい菜園」
■生活習慣病予防分野 厚生労働大臣賞 最優秀賞:住友生命保険相互会社 「健康増進を軸としたCSVプロジェクト~Vitalityで健康寿命の延伸を目指す~」 企業部門 優秀賞:ヤマトグループ・ヤマトグループ健康保険組合 「目指せいきいき健康家族!~ライフスタイルに合わせた主婦健診のベストミックス~」 団体部門 優秀賞:特定医療法人 丸山会 丸子中央病院 「丸子中央病院 山田シェフのいきいきレシピ・職員レストラン」 自治体部門 優秀賞:福井県 『福井発「スニーカービズ」運動 ~ スニーカーを履いてプラス1000歩 ~』
スポーツ庁長官優秀賞 企業部門 優秀賞:株式会社NTT東日本 - 関信越 『3つのアプローチで進める健康経営の推進』 団体部門 優秀賞:社会福祉法人聖隷福祉事業団 浜松市リハビリテーション病院 『”市民いきいきトレーナー”の養成とその活躍支援』 自治体部門 優秀賞:富山県 『元気とやま!健康寿命日本一推進プロジェクトー県全体で健康づくりに取り組む機運醸成ー』 厚生労働省健康局長賞 企業部門 優良賞 :株式会社両備システムソリューションズ「みんなを幸せにする、 たくさんの健幸づくりプロジェクト」 :ブラザー工業株式会社 「健康が社員と会社を幸せに コラボヘルスで進める健康経営」 団体部門 優良賞 :鳥取県生活協同組合連合会「みんなでチャレンジ!! とっとり虹の健康コース」 :コープデリ生活協同組合連合会『女子栄養大学の監修による弁当「からだ健やかシリーズ」の販売を通じた健康提案』 :医療法人社団清幸会 行田中央総合病院「仲間力で職員の喫煙者を減らす Fresh Air Teamの取組」 自治体部門 優良賞 :茨城県牛久市『生涯かっぱつ!小学生チャレンジ!『朝ごはんに野菜のおかずを30日間たべよう』』 :生駒市役所健康課『生駒市歩けば健康にあたる ー健康寿命 奈良県1位を目指してー』 :健康ますだ市21推進協議会「住民と共に歩む健康ますだ市21の取り組み」 :愛知県知多市「ラジオ体操に着目した地域の運動習慣・絆づくりを組織的に推進」
厚生労働省保険局長賞 優良賞 :五光建設株式会社「サヨナラ メタボ!」 :公益財団法人福岡労働衛生研究所『制度の枠を超えた健診環境づくり 新しい健診事業「あんさんぶる」』