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好業績企業の経営学ぶ:中小企業大学校瀬戸校30周年セミナー

更新日:2018年8月31日

〈中小機構〉



中小企業|経営者|ニュース

特別講演に聞き入る受講者


 中小機構中部本部が運営する中小企業大学校瀬戸校(愛知県瀬戸市)は7月25日、名古屋市中村区の名古屋国際センター別棟ホールで開校30周年記念セミナーを開催した。同校カリキュラムの利用企業はじめ中小企業経営者や支援機関の職員ら約150人が、同校の地域貢献をたたえるとともに、好業績企業の経営方法や人材育成方法を学んだ。


 冒頭、中小機構の高田坦史理事長が「生産効率向上にはIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の活用、売上拡大には海外販路の開拓などが求められるが、これらを推進する人材育成が最も重要」と開会挨拶。セミナーで得た気づきや学びを企業経営に反映するよう求めた。


 セミナーは特別講演とトークセッションの2部構成。1部の特別講演は元法政大学大学院教授で経営学者の坂本光司氏が「『好業績企業の経営学とは』—五方良しの経営が企業を安定・成長させる—」の演題で行った。


 坂本氏は、近江商人の心得を表現した売り手、買い手、世間の三方良しでは、企業を支える従業員とその家族、下請けやベンダーといった協力会社などが欠落すると指摘。①従業員とその家族②協力会社とその家族③現在顧客と未来顧客④地域社会と地域住民⑤株主と出資者―の5者を幸福にすべきとしたうえで、この経営努力を重ねている企業の業績は総じて良好とする自らの調査結果を報告した。


 経営者が自社の関係者を大切にしているか否かを評価するには、第三者による社員や顧客の満足度調査が必要と強調。調査結果が良好な企業は業績も良好とした。経営者の主な仕事に事業の方向性明示、従業員のモチベーション向上、後継者の育成などを挙げ、理念経営に努めるよう勧めた。


 一方のトークセッション「人手不足に負けない人材育成のあり方とは」は、山田基成・名古屋大学大学院経済学研究科教授、村山雄司・三竹生コンクリート代表取締役、野々部正幸・コメットカトウ常務取締役の3人をパネリストに、荻須清司・エニシードコンサルティング代表取締役の司会で進行した。





#好業績企業の経営

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