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ロシアの中小企業支援策や進出ポイントを紹介するセミナー開催:JETRO

更新日:2018年8月31日


中小企業|経営者|ニュース

ロシア経済の現状を説明するJETROの戎氏


 日本貿易振興機構(JETRO)は8月2日、東京都港区内の本部で「日ロ中小企業交流の未来と課題」と題したビジネスセミナーを開催した。ロシアへの進出を考えている中小企業にロシア経済の現状のほか、同国政府の中小企業支援策を紹介し、ロシアでのビジネスポイントを伝授するのが目的だ。2時間半に及ぶセミナーを約100人が熱心に聴講した。

 JETRO海外調査部の戎佑一郎氏は「ロシア中小企業の現状と政府の中小企業支援戦略」を講演。まず「ロシア経済は資源輸出を中心にソチ五輪などの大型投資にともなう国内消費で発達し、資源価格の下落などで一時的な低迷はあったが近年は緩やかな回復傾向にある」と分析。「ロシア政府は資源依存型の経済構造から脱却するため極東地域の開発に注力している。経済活動に占める中小企業の割合はまだ低いが、2030年までの中小企業の発展戦略を進めており、日本の中小企業とも交流・協力を深める方針だ」と説明した。

 戎氏はそのうえで、温州ミカンをサハリン州に輸出しているJAおおいた(大分県)や、サケ・マスのふ化器を極東に輸出しているフラット合成(北海道)など4社の成功事例を紹介し、「成功の共通点は極東地域での展開だ。市場として大きいのはロシア西側地域だが、地理的な利便性を考えれば極東が有利だ」と展望した。

 続いてJETROモスクワ事務所の齋藤寛氏が「ロシア中小企業経営のトレンド・特徴と支援策」を、JETROのロシア・ビジネス支援専門家でG.I.プラン社長の石原千歳氏が「中小企業のロシア・ビジネスにおけるポイント」を説明。極東投資誘致・輸出支援エージェンシー(FEIA)駐日事務所の是枝エレーナ駐日代表も事業内容を紹介した。



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